登山では避けられない事故にあうことがある。
これは登山をしている人なら、全員分かっていることだと思います。
最近、登山で地震にあったり
去年も滑落の現場を目撃したりと
ぼくも「避けられない事故」を実感する経験を何度かしています。
そんな事故にあった時に、正しい対処ができるのか?
ぼくがそんな場面に出くわしたら
あせって正しい判断をすることは難しいかなと気づいたので
今回、もし登山で同行者が事故にあった場合にどのような対処をするべきか
「自分のために」分かりやすくまとめておきます。
登山は原則自己責任だが、対処できないこともある
登山で起きた全てのことは、基本的には自分で対処しなければなりません。
ただ登山は自然を相手にするので
時として避けられない事故にあうことが必ずあります。
このような事故にあった場合
自分だけではどうしようもないので、救助を求めなければなりません。
事故発生から救助までの大まかな流れ
上の図の内容を詳しく紹介していきます。
事故発生時の対処方法
まずは安全な場所に移動する
同行者が事故にあった場合
まずは自分と同行者が安全な場所に移動することを考えましょう
これは二重遭難を起こさないために必要なことです。
事故にあった時はあせっているので
不安定な場所で対処すると滑落の危険がありますし
落石が起きた場所ではさらに落石が起きる可能性があります。
ただし、同行者が動けないのに無理やり動かすと
同行者のけがを悪化させる場合もあるので
その場面にあった対処が必要である。
同行者の容態を確かめる
安全な場所に移動できたら、同行者の容態を確かめます。
医療従事者ではないので正確な判断はできませんが
下山できるかどうかを判断することとなります。
滑落や落石の場合で足をけがしている場合下山は不可能なので
救助を要請することになります。
また、滑落して姿が見えず
同行者の容態が分からない場合は
すぐに救助を求めます。
応急処置を行う
その場でできる範囲の応急処置を行います。
できるのは止血、患部の固定程度だと思います。
応急処置の内容については今度詳しくまとめます。
救助を要請する
警察または山小屋に救助を要請する
救助が必要だと判断した場合、救助を要請します。
山小屋が近ければ、山小屋に事故が発生したことを伝えましょう。
山小屋の人は事故の対処に慣れているはずなので
どこに連絡すればいいかなど適切な対処方法を教えてくれるはずです。
山小屋が遠い場合
山岳事故における救助は警察が指揮を行うので
警察(110)に連絡します。
所轄の警察署の電話番号が分かればそちらにかけた方がスムーズに進みますが
110番に電話すれば所轄の警察署につないでくれます。
電話が通じる場所を覚えていくことが大切
山では電波が通じない場所が多く
救助を要請しようと思っても電波が通じないという可能性があります。
そういう場合電波が通じる場所に移動することになりますが
電波が通じる場所を日ごろから意識しておくことで
救助の要請を速やかに行うことができます。
電話で伝える内容
電話が通じたら、必要事項を伝えましょう。
警察の方も慣れているので
基本的には質問に答えれば大丈夫ですが
どのような内容を答えるか知っておいた方が受け答えが早くて良いです。
↑のような内容を伝えて、警察の方の指示をあおぐこととなります。
ヘリコプターで収容できる場所に移動する
ヘリコプターはどんな場所でも救助できるわけではありません。
同行者が滑落でどこにいるか分からない場合を除いて
ヘリコプターで収容できる場所に移動することとなります。
警察の方がどこに移動したらいいか指示しやすくするために
自分がどこにいるか正確な場所を伝えることができる必要があります。
これは日頃から訓練しておかなければなりません。
待機する
ヘリコプターで収容できる場所に移動出来たら待機します。
待機時の注意点としては以下の項目があります。
その他、警察の方の指示に従いましょう。
ヘリコプターに合図する
ヘリコプターが到着したら
事故者の存在を知らせるために
タオルやレインウェアを片手に持ち、上空に向かって円を描くように回します。
ヘリに乗っている人が目視できるようになったら
体の横で上下にふります。
このサインはヘリに救助を求めるサインなので
救助を求めていないのにこのような行為をするのは絶対にやめましょう。
安全第一で下山する
ヘリコプターによる事故者の救助が完了したら
自分も安全第一で下山しましょう。
まだ気が動転していると思うので
気持ちが落ち着くまで動かないようにした方が良いです。
まとめ:もしもの時にあわてないために
今回の内容は、ブログを読んでくれている方のためというよりは
自分のために書きました笑
避けられない登山の事故にあった時に
準備しておいてよかったという人が他にも増えたらうれしいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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