今回は、水耕栽培でのスイートバジルの育て方について紹介します。
以前豆苗の水耕栽培をやってみて新しいものにチャレンジしたくなったので、スイートバジルの水耕栽培にチャレンジすることにしました。
まだ育てている途中ですが、種まき~発芽~本葉が生えるまでの成長日記をまとめます。
スイートバジルを育てることにした理由
バジルは繁殖力が強い
バジルは生命力が強く庭に地植えすると、管理がかなり大変なことになります。摘心したものを土の上に放置するだけでも根付いたり、実から細かい種が散らばるとそこからさらに発芽して繁殖します。家庭で楽しむならプランターか鉢植えがおすすめです。
出典:BOTANICA
バジルをはじめとしたハーブ類は繁殖力が強いことで有名です。
繁殖力が強いということは、逆をいえば育ちやすいということなので、初心者でも育てやすい植物なのでは
と思ってチャレンジすることに決めました。
バジルの種まき時期は4~6月
スイートバジルはたくさん育てたいなら種まき、少しだけ楽しむなら苗植えをおすすめします。種まき、苗植えともに適期は気温が20度以上になった4~6月頃です。
ぼくが栽培を始めたいと思ったタイミングが4月で、バジルの種まき時期と合致していたことも一つの理由です。
水耕栽培ができる
バジルは水耕栽培で育てることができる植物です。
土で育てても良いですが、一人暮らしの僕の狭い家では余った土を置くスペースがありません。
その点水耕栽培なら、栽培が終わったら水を流すだけでいいのでお手軽に始めることができます。
マルゲリータが食べたい!
バジルを育てることにした一番の理由は、育てたバジルを使ってマルゲリータを作って食べたいからです笑
スーパーでは生のバジルを買おうと思うと結構な値段がしますが、種から育てれば初期投資300円で、たくさんのバジルを収穫できる(はずです)。
※とうとうマルゲリータを作って食べました!
最初に準備するもの
バジルの種
バジルの種を準備します。
ネット通販以外にも、ホームセンターや百均でも購入できます。
スポンジ
水耕栽培では、スポンジに種を植えます。
百均の安いスポンジでOKです。
根が張りやすいように、網目があらいものを選んでください。
プラスチックケース
水を入れるのに使うプラスチックケースを準備します。
ぼくはプラスチックケースを利用しましたが、スポンジが入る大きさならプラスチック製でなくてもOKです。
水耕栽培用の肥料
水耕栽培で大きく育てるためには、水耕栽培用の肥料が必要です。
簡単に手に入る水耕栽培用の肥料は、「微粉ハイポネックス」です。
1回間違えて、違う肥料を購入してしまうのですが、詳しくは今から紹介する成長日記を見てみてください。
ペットボトルの空容器
バジルが大きくなったら、大きさに合わせて植え替えが必要になります。
大きさに合わせて500mlのペットボトルや2Lのペットボトルの空容器が必要になるので
大きくなるまでに少しずつ準備していきましょう。
1日目 種まき
スポンジに種をまく
普通のガーデニングでは土に植えて栽培しますが
今回は水耕栽培なので、スポンジに種まきします。
スポンジに5mmくらいの切れ込みを入れて、種を2~3粒まきます。
切れ込みを深く入れすぎると発芽しても、芽がスポンジから出てこずに腐ってしまうので、注意しましょう。
写真では分かりにくいかもしませんが、スポンジの半分くらいが水に浸かった状態です。
種が透明な膜に覆われた状態になる
次の日に種を確認したら、種が透明な膜に覆われた状態になっていました。
最初カビでも生えたかなと思ったのですが、これは乾燥を防ぐための膜を種自体が出しているそうです。
7日目 発芽
ようやく種から芽が出てきました。
バジルの発芽は1週間ほどです。10日ほど待って何も反応がなければ、やり直しをしたほうが良いと思います。
出典:バジリスト
ということなので、順調に育っていますね。
- 水を切らさない(種を乾燥させない)こと
- 温度(バジルの発芽適正温度は20℃)を気を付けること
が発芽には重要みたいです。
9日目 双葉が出てきた
白い芽から双葉が開き始めました。
種から育てる良さは成長を実感できるところにあると思います。
小さい芽はかわいい。
14日目 双葉が出揃った
スポンジすべての種が発芽しました。
バジルは発芽率が70%ほどなので、ひとつの穴に5~6粒まいて10日前後待っても、ひとつも芽吹いて来なければ条件が合わずに発芽失敗ということになる。
発芽率が70%ということなのでおそらく発芽していない種もあるかもしれませんが、スポンジ一つに対して2~3粒まいたので、一つも発芽しないスポンジはありませんでした。
21日目 本葉が生えてきた
双葉の間から、本葉が出てきました。
種まきからおよそ3週間になります。
この頃から1カ月くらいで収穫できると思っていたぼくの考えが甘かったことに気づきます。
日光が植物の成長に重要ということで、時々ベランダに出して成長を促進することにしました。
バジルは低温に弱い(実体験)
この時期に、一部の双葉が黒くなっていることに気づきました。
なぜこのような現象が起きているか調べたところ、低温障害が原因とありました。
思い当たる節があり過ぎます。
ベランダで日光を当てることを始めたと言いましたが、めんどくさがり屋の僕は
ベランダに出したまま夜に放置していました。
5月初めの夜の気温は20℃以下になることが多く、バジルの生育気温を下回っています。
夜に20℃を下回る時期は、昼に日光に当てる場合、夜は部屋の中に取り込んで育てましょう。
水に肥料を入れることにした
本葉が生えてきたということで、成長を助けるために肥料を入れることにしました。
液体の肥料を水に薄めて使うタイプの肥料です。
その後分かったのですが
写真に載っている液体の肥料は土で育てる場合に使うもので
水耕栽培には適していなかったようです。
26日目 ペットボトルに移して育てる
大きくなったものだけペットボトルで作った鉢に移して育てることにしました。
ペットボトルに移すことで、根が下に生えることができるので、より自然に近い形で育てることができます。
ペットボトルの鉢の作り方(おすすめは十六茶のボトル)
ペットボトルの鉢として、十六茶のボトルが安定感があっておすすめです。
ペットボトルの上の部分を切り取り、黒い線に沿って再度切り取ります。
ペットボトルの口を逆さまにしてかぶせると、ぴったりはまります。
炭酸のペットボトルでも何でも作ることができますが、これが一番適したペットボトルの鉢です。
33日目 本葉がさらに大きくなる
本葉がさらに大きくなり成長が進んでいます。
肥料のタイプを変える
水耕栽培を調べていて、今まで使用していた液体肥料ハイポネックスは水耕栽培に適していないことが判明しました。
Q:水耕栽培に適した肥料を教えてください。
A:微粉ハイポネックスをおすすめします。水でうすめて与える速効性の肥料で、特に植物の根を丈夫にするカリ(K)成分が多く含まれ、植物に活力を与え、強健な植物の生育に効果的です。
液体肥料ハイポネックスはカリウム成分が、微粉ハイポネックスに比べて足りないみたいです。
チッソ | リンサン | カリ | |
液体肥料ハイポネックス | 6 | 10 | 5 |
微粉ハイポネックス | 6.5 | 6 | 19 |
確かに、微粉ハイポネックスはカリ成分の量が多いです。
そこで、すぐに微粉ハイポネックスに肥料を変更しました。
水耕栽培用肥料入り水を作る時の注意点
水耕栽培用で用いる肥料は2Lの水に2g(1000倍希釈)に入れて使います。
付属のスプーンを使って2g計量します。
ぼくは2Lのペットボトルに水を入れた後にスプーンで肥料を入れるのですが
大きいスプーン1杯で2g入れようとすると
ペットボトルの口にひっかかるので
小さいスプーンで2杯(2g)入れて
水耕栽培用肥料入り水を作ります。
35日目 3,4枚目の本葉が出てきた(けど、藻がすごい)
水耕栽培用の肥料を入れたせいか、水中の藻の発生が活発になりました。
根っこに藻が張り付くと、成長に悪影響があるかもしれません。
そこで、ペットボトルにアルミホイルを巻くことで、日光を遮断し藻の発生を防ぐことにしました。
成長具合としては本葉も順調に育ってきて3、4枚目の本葉が出てくるものも出てきました。
ただ双葉の大きさくらいしか成長していないものもあります。
同じ時期にまいたのに、こんなに成長に差が出るなんて不思議ですね。
人間みたいに成長スピードがちがうんだなと思ったりしました。
37日目 5,6枚目の本葉が出てきた
5,6枚目の本葉が出てきました。
1,2枚目の本葉もペットボトルの縁から飛び出るくらいの大きさになっています。
今のところ大きく育っているのは6株くらいです。
このまま順調に育てば、マルゲリータに使えるくらいのバジルは収穫できそうです。
まとめ
バジルの種まき~発芽~本葉が生えてくるまでの成長日記を紹介しました。
まだ収穫するまでは時間がかかりそうですが、マルゲリータを食べるのを楽しみに地道に育てていきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
※この記事の続編となる記事を公開しました。
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