山ごはん道具

形状から考える、登山用クッカーの選び方【山ごはん道具】

今回は、いろいろな種類がある登山用クッカーの選び方について

クッカーの形状という点に着目して考えていきます。

クッカーの形状の知識をつけることは、あなたに合ったクッカーを選ぶ上で役立ちます。

たくさんあるクッカーの中から、あなたに合ったクッカーを

しっかり考えて選んでいきましょう!

この記事を読んでほしい方
  • 登山用クッカー選びに失敗したくない方
  • 登山用クッカーの形状の特徴について知りたい方
  • 山ごはんを始めようと考えている方

この記事はクッカーの選び方3部作の2つ目の記事です。

クッカーを選ぶ上で知ってほしい知識をこの3つの記事を読めば完璧に理解できます。

登山用クッカーの選び方3部作

登山用クッカーを選ぶ上で重要なことは?

登山用クッカーを選ぶ上で、あなたが重要だと思うことは何ですか?

クッカーの形状にはそれぞれ長所と短所があるので

重要なことの優先順位を決めて選ぶことが大切です。

登山用クッカーにとって重要なこと(の中で形状が関係すること

について代表的な例を紹介していきます。

コンパクトさ(と収納のしやすさ)

登山に持っていくクッカーは、できるだけコンパクトな方が良いでしょう!

ザックに入れられる量には限界がありますし

あまりにも大きすぎると、持っていくのも嫌になります。

また、クッカー自体がコンパクトであることはもちろん重要ですが

クッカーの中に物を収納できることも同じように重要です。

クッカーにいろいろ入れることができればかさばらないで済むので

荷物がコンパクトになります。

重さ(軽いこと)

重さは人によっては一番重要な要素だと思います。

コンパクトさと理由はかぶりますが、道具があまりにも重いと

登山に持っていくのが嫌になります。

また、荷物が軽いと登山で疲れづらくなるので

登山自体を存分に楽しむことができます。

料理のしやすさ

クッカーの形状が一番関係してくることが、料理のしやすさです。

ここで言う料理のしやすさには2つがあって

1つ目は、熱が伝わりやすいこと

2つ目は、炒める調理や混ぜる調理がしやすいことです。

この料理のしやすさについて、後で詳しく紹介しますが

クッカーで快適に料理できることは、山ご飯を作るのが好きになる

きっかけになるので、ぼくは一番重要だと思います。

クッカーの形状

大きく分けると深型と浅型だが……

クッカーの形状は大きく分けると、深型と浅型の2種類に分けられます。

読んで字の通り、クッカーの深さで分類したものです。

ただし浅型は浅さの程度や口の形、ふたが付属しているか否かによって特徴が違うので

浅型をさらに細かく分類して、フライパン型、お椀型、弁当箱型の3つ

分けて呼ぶことにしました。

大分類 小分類 ふた 特徴
深型 ポット型 あり 深鍋で、底の面積が狭い。
浅型 フライパン型 なし 最も浅く、底の面積が広い。口の形は四角と丸がある。
お椀型 あり 深さがポット型とフライパン型の中間で、口が丸い。
弁当箱型 あり 深さがポット型とフライパン型の中間で、口が四角い。

形状の評価(ぼくの独断と偏見)

そして、それぞれの形状を、先程紹介した「重要なこと」で僕が◎~✖で評価しました。

  ポット型 フライパン型 お椀型 弁当箱型
コンパクトさ
重さ
料理のしやすさ ✖✖

ちなみに、評価基準は僕の独断と偏見の部分が多々ありますので、参考程度に見てください。

◎~✖と言いながら✖✖をつけているのも多めに見てください笑

なぜこのように評価したか、各形状ごとに詳しく紹介していきます。

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コンパクトで料理がしやすいクッカーは存在しない

最初に知っておいてほしいのは

クッカーのコンパクトさと料理のしやすさは両立できないということです。

料理がしやすいクッカーは底の面積が広いという特徴があり

底の面積が広いということはコンパクトではなくなってしまうからです。

つまり、「コンパクトさ」と「料理のしやすさ」どちらがあなたにとって

大事か決める必要があります。

底の面積が広いクッカーのメリット

熱が伝わりやすい

登山で料理する際は、バーナーなどの火を使ってクッカーを加熱し料理します。

この時、クッカーの底に火が当たっていますが、底の面積が広いクッカーの方が

火の熱をより多く利用して調理することができます。

底の面積が狭いクッカーだと強火にしても

クッカーの底から火が漏れてしまい、熱をうまく利用することができません。

この違いによって、底の面積が大きいクッカーはより速くお湯を沸かすことができたり

食材に熱を通すことができます。

炒める調理や混ぜる調理がしやすい

底の面積が大きいクッカーはたくさん食材を入れることができ

混ぜる、炒めるといった調理がかなりしやすいです。

上のクッカーではウィンナーが5本入り、まだ空間に空きがあるので

さらに食材を入れたり、ウィンナーを転がしながら調理することができます。

底の面積が狭いクッカーはウィンナー5本入りますが

重なっており、上のウィンナーには熱がかかりにくいです。

また、ウィンナーを転がしながら調理したくても空間に空きがありません。

このように、底の面積が狭いクッカーは、調理の種類によっては

しにくい(またはできない)ことがあります。

深型(ポット型)

特徴

深型の代表例は、ポット型です。

というか深型にはポット型しかないと考えてもらって問題ないです。

ポットというと「湯沸かしポット」を思い浮かべるかもしれませんが

英語でいう「pot」の主な意味は、「取っ手がついた深鍋」です。

このポット型は初めてクッカーを買う人の選択肢に必ず入るクッカーです。

ポット型はとにかくコンパクトさに特化しており

クッカー自体も容器とふた(皿にもなる)を合わせても軽く

ODガス缶がぴったり収納できる設計で、登山で持ち運びやすい製品です。

ただしコンパクトさを得る代わりに、底の面積が狭く料理のしやすさを犠牲にしており

他のクッカーに比べてお湯が沸くのが遅く、料理のレパートリーも

辛うじて棒ラーメンが作ることができる程度で、基本的にはお湯を沸かすくらいしか

使い道がありません。

カップラーメンを作るだけなら何の問題なく使えますが

このクッカーで料理をするのはかなりしづらいでしょう。

メリット、デメリット

メリット デメリット
  • 非常にコンパクト
  • ふたを含めても軽量である
  • ODガス缶を収納できる
  • 料理のレパートリーが少ない
  • お湯が沸くのが他クッカーより遅い

フライパン型

特徴

浅型の中で一番浅いクッカーをフライパン型といいます。

登山用のフライパン型クッカーの多くは

フッ素樹脂コーティングやセラミックコーティングが施されていて

炒める調理をしても食材がクッカーに焦げ付きにくい特徴があります。

炒める調理の他にも、ラーメンやパスタを茹でる調理や、スープを煮込む調理なども

問題なくできるので、料理のしやすさから見ると万能なクッカーといえます。

蒸し料理についてはふたが付属していない製品がほとんどなので

そのままではできませんが、アルミホイルをふたの代用に使い、

蒸す調理をするということも可能です。

また、ふたを含めないクッカーの重量はそこまで重くありません。

ただその広い底面積ゆえにかさばってしまうので、収納の仕方を工夫する必要があります。

メリット、デメリット

メリット デメリット
  • 炒め料理をしても焦げ付かない
  • ゆでる、煮る調理もできる
  • ふたがないのでそこそこ軽量
  • お湯が沸くのが早い
  • コンパクトさに欠ける
  • ODガス缶が中に収納できない

お椀型

特徴

お椀型は、ポット型とフライパン型の中間の深さで

口が丸い形状のクッカーを言います。

ちなみに、ポット型とフライパン型は一般的な名称ですが

このお椀型と後から紹介する弁当箱型はぼくが便宜上名付けたので

その点は注意してください。

お椀型は、口径がそこそこ広く、深さもそこそこあるので

ゆでる、煮る調理がしやすく、たくさんの食材を入れて調理をすることができます。

また、ふたをして調理することでお湯を沸かす時間や煮込む時間を短縮できるといった

フライパン型とはまた違った使い方ができます。

深さの程度によってはODガス缶を収納できる製品もあり

コンパクトさもそこそこあります。

ただし、クッカーに表面調理がされておらず炒める調理は不向きであること

クッカーの大きさがポット型より大きくふたもあるので

重量があるなど足りない点もあり

料理が少しだけしやすく、コンパクトさも少しだけあるといった感じで

バランスよく良いとこどりはできないといったイメージです。

メリット、デメリット

メリット デメリット
  • でる、煮る調理がしやすい
  • ふたをすることで調理時間を短縮できる
  • ODガス缶を収納できる製品もある
  • 炒める調理には不向き
  • 少しだけ重量がある

弁当箱型

特徴

弁当箱型は、ポット型とフライパン型の中間の深さで

口が四角いクッカーのことを言います。

この弁当箱型は、一般家庭の鍋にはない登山用クッカーならではの形で、

ある程度の料理のしやすさと収納のしやすさを両立したクッカーです。

調理方法のレパートリーはほぼお椀型といっしょで

ゆでる、煮るといった調理がしやすく、食材をたくさん入れることができます。

お椀型とは違った特徴として、四角い形をした乾麺がぴったり入れることができたり

炊飯に特化した製品があったりという良さがあります。

ただし、お椀型と同様に焦げ付きやすいものが多く、炒める調理には不向きです。

また、四角い形のせいで、ODガス缶をクッカーの中に入れることができないことから

お椀型よりコンパクトさに劣るかもしれませんが

その代わり折り畳みの箸やバーナーを入れるという使い方はできます。

メリット、デメリット

メリット デメリット
  • ゆでる、煮る調理がしやすい
  • 四角い形の乾麺がぴったり入る
  • 炊飯に特化した製品がある
  • そこそこ収納性がある
  • 炒める料理には不向き
  • ODガス缶を収納できない
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自分に合った形状のクッカーを選ぼう

ポット型クッカーがおすすめな人

クッカーにとってコンパクトさ、軽さが最も大事な人、

ご飯ではほとんど調理をせずとりあえずお湯を沸かせるクッカーがほしい人には

ポット型クッカーをおすすめします。

コンパクトさ、軽さで比較した時にポット型クッカーより優れたものはありません。

また、お湯を沸かすだけなら十分な性能を持ったクッカーですので

カップラーメンや粉末スープ、コーヒーなどを作るくらいなら

何のストレスもなく作ることができます。

ポット型クッカー3選

ポット型クッカーの中でもエバニューのポット型クッカーは

本体重量125gでとても軽いことからコンパクトさ、軽さともに優れた製品です。

素材がチタンでできていて丈夫さも兼ね備えているので

アウトドアクッカーとして使い勝手は良いと思います。

ただし、値段が少しだけ高いのが残念(チタンでできているので仕方ないです)


できるだけコンパクトで軽いクッカーが良いけど、値段は安い方が良いという方には

アルミ製のクッカーをおすすめします。

軽さ、丈夫さともにチタン製より劣りますが

とても重いとかすぐ壊れるというわけではなく、問題なく使用できます。

キャンプ用品でお手頃な製品を出しているCAPTAIN STAGからも

ポット型クッカーが販売されています。

容量が640mlで少し少ないですが、沸かせるお湯の量としては十分な容量だと思います。

CAPTAINSTAGはいけどそこそこの性能をもった道具を販売してくれるという

信頼があります笑

ネット販売ではその他さまざまなメーカーから販売されていますが

安すぎるのはすぐ壊れてしまいそうなので、自己責任で購入してみてください。

フライパン型クッカーがおすすめな人

山でカップラーメンを作るだけではもったいない!

ろんな料理を作ってやるぞ!という意気込みがある人には

フライパン型クッカーをおすすめします。

このクッカーを一つ持つだけ調理のレパートリーが広がるので

山ご飯好きなら持っておいて損はないクッカーです。

ただし炊飯だけはできないので、これは他のクッカーで調理する必要があります。

フライパン型クッカー3選

ユニフレームのフライパン型クッカーは、アルミ製なので熱が伝わりやすく

フッ素樹脂コーティングされていて焦げ付きにくいことから

とても使いやすいクッカーです。

また、フライパン型クッカーの中でもぼくは四角型が使いやすいと考えていて

四角いフライパンは丸いフライパンより収納がしやすく、袋入りのラーメンを

作るのに便利です。

ただ僕が使用しているゼログラムのフライパンが現在販売されていないので

同じ形のユニフレームのフライパン型クッカーを紹介しています。

アルミ製でフッ素樹脂コーティングされた丸い形のフライパン型クッカーです。

四角いフライパンが便利だと言いましたが

丸いフライパンも使いやすく、正直これは好みの差だと思います。

丸い方が角がなく、料理を盛り付けた時に優しい印象になります。

もっとお手頃な値段のものが欲しい人には、CAPTAIN STAGの

丸いフライパン型クッカーがおすすめです。

ちゃんとフッ素樹脂コーティングされているのに安いとは

CAPTAINSTAGさんの企業努力はすごい。

お椀型クッカーがおすすめな人

炒める調理などはしないけど、たくさん具材を入れた鍋料理や

スープ料理、ラーメンを作りたい!けど、荷物がかさばるのが嫌という人には

お椀型のクッカーをおすすめします。

口が広いのでたくさん具材を入れてもおいしそうに盛り付けができますし

サイズを選べばODガス缶やバーナーなどの道具を収納できる製品もあります。

炒め料理ができないことを我慢すれば使い勝手が良いクッカーといえます。

お椀型クッカー2選

mont-bellが販売しているルミ製のお椀型クッカーです。

アルミでできており熱が早く伝わるので、お湯が沸く時間が早かったり

煮込む時間が短くて済むというメリットがあります。

また軽量なので、ゆでる、煮込む調理だけをすると割り切って

使うなら一番おすすめのクッカーです。

値段は気にしないのでさらに軽いクッカーがほしい人には

エバニューのチタン製お椀型クッカーがおすすめです。

チタン製でも炒める調理以外なら調理することはできますし

お椀型の形状でありながら115gととても軽いというとても魅力のある製品です。

弁当箱型クッカーがおすすめな人

おいしいご飯を炊く!山でおいしい袋ラーメンを作る!といったように

具体的なメニューが決まっている人には、弁当箱型のクッカーをおすすめします。

弁当箱型のクッカーは基本的にはお椀型と同様の使い方ができ

ゆでる、煮込む調理をした時に便利です。

ただ、弁当箱型のクッカーはお椀型のクッカーとは違うところがあって

それが袋ラーメンを作りやすい、炊飯が上手にできるといった点ですので

そのメリットを生かしたい人に使ってほしいと思います。

弁当箱型クッカー2選

trangiaが販売しているアルミ製の弁当型クッカーです。

アルミ製でで熱が伝わりやすいこと、ふたがきっちり閉まって気密性が高いことを

生かして、おいしいご飯が炊けるのが魅力の製品です。

他にも、蒸し料理ができたり、もちろん煮込み料理ができたりと

フライパン型クッカーとは違った意味で万能なクッカーといえるでしょう。

出典:mont-bell

四角い袋麺がぴったりはまる、モンベルのアルミ製弁当箱型クッカーです。

袋麺がぴったりはまり、深さもそこそこあるので

具たくさんのラーメンを作るのに適した製品です。

それ以外の長所はお椀型といっしょなので、ラーメン好きな人に選んでほしいクッカーです。

まとめ

今回は、いろいろな種類がある登山用クッカーの選び方について

クッカーの形状という点に着目して紹介しましたが

形状について理解するのにこの記事は役立ったでしょうか?

少しでも役立ったならこの記事を書いたかいがありました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事はクッカーの選び方3部作の2つ目の記事です。

クッカーを選ぶ上で知ってほしい知識をこの3つの記事を読めば完璧に理解できます。

登山用クッカーの選び方3部作

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