山ごはんをつくる時に使う加熱道具。
いろんな種類の道具があり、どれが自分に合っているか最初はなかなか分からないと思います。
この記事では、加熱道具の種類と性能についてくわしく!
山ごはん初心者の方に分かりやすいように、やさしく紹介していきます。
そもそも、山ごはんに加熱道具は必要?
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加熱道具を持ってなくても、山ごはんは食べることができるし、作ることができます。
それで満足している人は確かに必要ないかもしれません。
ただ、あなたが少しでも山ごはんに興味があるなら
ぜひ一つは加熱道具を持っておくべきだとぼくは思います。
調理の幅が広がり、山ごはんが楽しくなる
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加熱道具を使うことで
お湯を沸かす、ご飯を炊く、煮込む、炒めるなどの調理ができるようになり
山ご飯のレパートリーが無限大に広がります。
レパートリーが増えることで、さらに山ご飯が楽しくなるので
ぜひ加熱道具は持っておいてほしいです。
温かい山ごはんのおいしさは格別
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山ごはんとは外で食べるので
温かくておいしい!という感覚を
家の中で食べるよりもいっそう感じることができます。
温かさからくるおいしさは加熱道具がなければ体験できません。
加熱道具は大きく分けて3種類
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山ご飯に使う加熱道具は、大きく3種類に分けられます。
それぞれの道具の特徴については後でくわしく紹介するとして
区別のしかたとしてはそれぞれ燃料の種類が違うと理解しておけばOKです。
シングルバーナーとは
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シングルバーナーは、簡単にいうと
登山用に設計された小さいカセットコンロのようなものです。
登山用に便利になっている点として
などがあげられます。
加熱道具の中では一番ポピュラーな道具で
山ごはん好きな人ならだいたい持っているといったイメージです。
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シングルバーナーの燃料はガス缶を使用します。
登山に特化したシングルバーナーの場合
OD缶とよばれる、外で使用することに特化したガス缶を基本使用することが多いです。
このOD缶のおかげで寒さに強く、安定した火力で使用できますが
アウトドアショップなどでしか購入できないという点が残念なところです。
固形燃料とは
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固形燃料とは、アルコールなどの燃料を固形にして持ち運びしやすくしたもので
火をつけると一定時間燃えてくれる加熱道具です。
旅館で出てくるお鍋の加熱用に使われているものと同じです。
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固形燃料は百円均一などでも購入でき、手に入りやすいですが
火力が少し弱いなど使いづらいデメリットもあるので
試しに使うのはいいけど、実際に使うと上級者向けな加熱道具だと思います。
固形燃料の特徴などは「固形燃料の特徴と使い方。メリット、デメリット両方を知る」で詳しくまとめています。
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また、最近固形燃料に火をつけてほっておくだけでご飯が炊ける
「ほったらかし炊飯」というのが話題になりましたが
室内ならうまくいくけど、外だとそううまくいかないというのは覚えておいてください。
メスティンを使った方法は「【日本で一番詳しい】メスティン炊飯方法の説明」でまとめています。
アルコールバーナーとは
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アルコールバーナーとは、液体のアルコールを燃料とした加熱道具です。
似たような道具として理科の実験で使っていたアルコールランプがあります。
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燃料のアルコールは、薬局などで購入できるので入手しやすいです。
また、必要な分だけ小分けにして持ち運びできるので軽量化もしやすいといったメリットもあります。
ただし、固形燃料と同じで火力があまり強くないので、使いやすくはありません。
しかし、燃える火がゆれる様子がかっこいいなど
他の加熱道具とは違った良さがあり、根強いファンも多く
通好みな加熱道具といえるでしょう。
おまけ:自作アルコールバーナー
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ちなみに、アルコールバーナーは空き缶で自作することもできます。
自作した方が市販品よりさらに軽くできるので
軽量化にこだわりがある人は試作を繰り返して、自分好みのアルコールバーナーを作ったりしています。
自作アルコールバーナーについては「自作アルコールバーナーの性能を徹底比較!最大火力はどれだ?」でまとめていますので、気になる人は確認してみてください。
使う時に他に必要な道具
シングルバーナーは基本的には必要ない
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シングルバーナーは、ガス缶以外に他に必要な道具は基本的にはありません。
火力があるので弱い風が吹いても火が弱まることはないですし、
ガスに火をつける時に使う着火装置がついている製品が多いからです。
ただし、例外として
が必要となります。
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風防は、シングルバーナーの高さにあったものをamazonで見つけて使用しています。
固形燃料に必要な道具
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固形燃料は火が少し弱く、単体ではクッカーを支えることはできません。
そのため、固形燃料を使う時には
が必要です。
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固形燃料を置く時の五徳は背が小さいので、高さに合うよう小さめの風防 を使っています。
アルコールバーナーに必要な道具
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アルコールバーナーは、火力が弱く、単体ではクッカーを支えることはできません。
そのため、アルコールバーナーを使う時には
が必要です。
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風防は固形燃料を使う時と同じ高さのもの、五徳はSOTOのミニ焚火台 のうち3枚だけを組み合わせて使っています。
性能をざっくり比較
3つの道具の特徴を知ってもらうために
という4つの性能をざっくり比較してみます。
比較表
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1つずつ確認するひまがない人はこちらの表で確認してみてください。
ざっくりまとめると
といった感じです。
ただし、ぼくは登山で使う時は「火力」がもっとも大事だと思っているので
シングルバーナーをおすすめします。
火力
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山ご飯にとって加熱道具の火力はとても重要です。
火力が弱いと調理に時間がかかってしまい、登山の行程時間が長くなってしまったり、待っている間に体が冷えてしまうからです。
今回は火力のかんたんな評価方法として
水220ml、450mlが沸騰するまでの時間をそれぞれ計測しました。
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水220mlの場合だと、シングルバーナーと固形燃料はだいたい同じ時間で沸騰し
アルコールバーナーが沸騰するまでの時間が一番長い結果となりました。
この結果だけだとアルコールバーナーだけが火力が弱い結果となりますが……
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もう1つの実験、水450mlの場合だと
シングルバーナーが沸とうするまでの時間が一番短く、固形燃料は沸とうしきらないという結果でした。
水450mlを固形燃料で沸とうさせたい時は、2個の固形燃料が必要のようです。
今回のざっくり検証結果から
ということが分かりました。
重さ
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山に行くなら荷物は軽い方が絶対に良い!ということで、重さについて比較します。
1回の料理をする時に持っていく道具の重さを比較すると
一番軽いのは固形燃料でした。
火力が物足りないので、さらに固形燃料を1個(25g)増やしても一番軽いです。
シングルガスバーナーはやはり重いです!
ただし固形燃料とシングルバーナーの重さの差が280gで、僕の感想としてはそのくらいなら我慢できる!と思いました。
コンパクトさ
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道具のコンパクトさを比較するために
trangiaメスティンに道具を入れて見た目を比較しました。
シングルバーナーはガス缶が大きいので、メスティンから飛び出してしまっています。
このガス缶の大きさがシングルバーナーの悪い点かもしれません。
固形燃料は横からみてもすっきり収納することができました。
アルコールバーナーは収納はできましたが
メスティンのふたをしめた時に、アルコールバーナーの上の部分が少し当たって閉めづらかったです
燃料のコストパフォーマンス
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お金がどのくらいかかるかも気になると思うので
燃料のコストパフォーマンスについて比較してみました。
方法は、220mlの水を沸騰させるときに燃料のコストがどのくらいかかるかを
おおよその金額で計算しました。
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今回の検証結果から、コストパフォーマンスが一番すぐれているのはシングルバーナーでした。
ODガス缶の値段は少し高いですが、お湯を沸かすスピードが速いのでコストはあまりかからないようです。
固形燃料は1個の値段はあまり高くないですが、使う量の調節ができないのでコストが少しかかってしまいます。
これはぼくとしては意外な結果で、ODガス缶の値段が高いイメージからコストもかかると勘違いしていました。
加熱道具を選ぶうえで、とても参考になるデータだと思います。
まとめ
この記事では、山ご飯に使う加熱道具の種類、特徴、性能についてくわしく紹介しました。
ぼくは山ご飯をきわめるなら火力の強いシングルバーナーをおすすめしますが
あなたが合うと思った道具を使うのが一番大事なことだと思います。
他の記事でも、山ご飯を始めるうえで知っておいてほしいことをまとめていますので
ぜひ確認してみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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