みなさんは「YAMAP」というスマホアプリをご存知でしょうか?
今から登山を始める人には使用してほしい、無料の登山地図アプリです。
このアプリを使用することで、登山用の地図を取得でき、さらに地図上のどこに自分がいるか確認することができるので、道迷い防止となります。
今回、登山「超」初心者向けでも分かるYAMAPの使い方【準備編】ということで説明していきます。
YAMAPにはたくさんの機能がありますが、最低限覚えてほしいことに絞って説明しますので、ぜひ確認してみてください。
YAMAPを始めるには
※YAMAPダウンロード済の方は次の項目「地図をダウンロードしよう」から
YAMAPをダウンロードしよう
スマホのアプリで「yamap」と検索して、ダウンロードしましょう。
今回紹介する機能は、無料会員で問題なく使用できます。
新規会員登録をしよう
メールアドレス、パスワード、あだ名の設定が必要になります。メール承認は必要なく3つの項目を入力するだけで、すぐに利用することができます。
地図をダウンロードしよう
YAMAPを利用するためには、あらかじめYAMAPで地図をダウンロードしておく必要があります。山で電波状況が悪いと地図はダウンロードできませんし、ダウンロードできても通信容量を消費するので、Wifi環境下などで前もってダウンロードしておくことをオススメします。
地図をダウンロードする方法はいくつかありますが、その中でも最も使う2つの方法について説明します。
地図のダウンロード1.検索機能の『地図』から探す
山の名前が分かっている場合に用いる、最もポピュラーな方法です。今回は「三倉岳」という山の地図を探します。
①ホーム画面右上にある虫眼鏡を押すと、検索画面が開きます
②次に、『地図』のタブを選択します
③選択できたら、検索窓に自分が行く予定の山の名前を入力します。 今回は検索窓に「三倉岳」と入力します。すると、地図が検索結果に出てきます
④検索結果に出た地図を選択すると、下に『地図をダウンロード』が出るので、押します
⑤『無料地図』を押すと、地図のダウンロードができます
地図のダウンロード2.『のぼる』タブの『地図から探す』から探す
山の名前を忘れてしまったけど、大体の場所だけ分かっている時に使う方法です。
①ホーム画面の下にある『のぼる』タブを押します。
②地図が表示されるので、自分が行きたい山の場所を地図から探しましょう。 今回は広島県大竹市にある「三倉岳」を探します。
③山のマークを押すと、山の名前が表示されるので、『地図』ボタンを押します
④ 『無料地図』を押すと、地図のダウンロードができます
番外編. 検索機能の『活動日記』について
地図の探し方1同様の作業で『活動日記』からも地図は探せます。
しかし、地図のダウンロードは同時に“活動者の軌跡”もダウンロードされ、この機能は無料会員には利用できませんのでダウンロードできません。
ただ『活動日記』は、山の現在の状況を把握する上で非常に有用な機能となります。
直近の投稿のうち、自分が行く予定と同じルートを通っている方の投稿を確認することで、登山道の難易度、台風による登山道のダメージ、積雪の状況といった情報を得ることができます。
山についての一番新しい情報ですので、行く前に一度調べておくと良いです。
登山に行く前に、地図を確認しよう
簡単なYAMAPの登山地図の読み方について紹介します。
読んでいただければ
- 自分が行く予定の登山はどのくらい時間がかかるか
- 登山中にトイレや休憩場所がどこにあるか
- 登山コースのうち体力的または技術的に大変な部分はどこか
が地図から大体読み取れるようになります。
地図の開き方
① ホーム画面の下にある『のぼる』タブを押します
②次に、画面の下にある『のぼる』ボタンを押します
③ダウンロード済み地図が表示されるので、自分が行く予定の山の地図の『のぼる』ボタンを押します
④すると、地図が表示されます
登山地図のマークについて
①登山口
登山口を表します。基本的にはここから登り始めることになります。
②山頂
山頂を表します。基本的にはここを目的地として進むことになります。ただし立ち入ることができない場所に山頂があり、山頂近くの広場が登山のゴール地点になっている場合もあるので注意しましょう。
ちなみに、山頂マークをタップするとその山の標高が表示されます。
③トイレ
トイレを表します。登山においてトイレは重要ですので、どこにあるか確認しておきましょう。またトイレ自体が古くて使えなくなっていたり、冬季閉鎖していたりすることもあるので、地図だけを信じず、ネットでも再度調べておくと良いです。
④避難小屋
避難小屋を表します。登山中に天気が急変した時に雨風をしのぐことができます。また、休憩場所として利用することもできます。
⑤水場
水場を表します。そのままでは飲用として使えなかったり、季節によって涸れてしまい利用できなくなる場合があるので、ネットでも調べておきましょう。
⑥注意箇所
注意箇所を表します。いくつかの具体例として、以下の項目があります。
- 登山道の一部が崩落している
- 滑落の危険性がある道である
- 初心者には難しい道(浮石の多い岩場や鎖場や梯子など)で通行に技術が必要
- 赤で表示されているルート以外の分岐が多く、道迷いしやすい
コースについて
赤い実線は一般登山道
赤い線で表示されない登山道も実際には存在しますが、初心者は迷いやすい可能性があるので、初心者だけで行く場合は赤い実線の一般登山道を利用した登山を楽しみましょう。
赤い線の横の数字はコースタイム
YAMAPのコースタイムは「登山経験のある40代女性」がそのコースを歩くのにどのくらいの時間がかかるか、を目安に決められています。天候や季節、体力によってコースタイムは変わりますので、あくまで目安です。
例えば、今回の「三倉岳」では、Bコース登山口から一つ目のチェックポイント白丸まで15分(緑丸)かかることが分かります。
また、数字を合計することで登山にどのくらいの時間がかかるかが分かります。Bコース登山口から一つ目の山頂までは
15+15+40=70分
かかることが地図から読み取れます。
同じ道でも登りと下りによってコースタイムは変わります。この道は登りに1時間15分、下りに50分かかります。この登りと下りの時間の差が大きい場合は傾斜がきつい登りであるといえるので、焦らずにゆっくり登りましょう。
また、地図上の表示距離が短いわりにコースタイムが長い場合は、登山道が険しく通行に時間がかかるといえるので、慎重に進む必要があります。
まとめ
長くなりましたが、今回の情報を参考にしてもらうことで、YAMAPを使った登山の準備ができました。
次の記事、実際の登山でのYAMAPの使い方を 「超」初心者でも分かるYAMAPの使い方【実践編】 で説明します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント