登山初心者

初心者に本当にオススメな山とは?初登山に、六甲山はオススメできない?【関西の山】

今回は、初心者向けの登山でよくオススメされている六甲山は、初めて登る山にはオススメできない!ということを提唱したいと思います。

そして、初めて登山をする人に登山を好きになってもらうために、初心者に本当にオススメな山を紹介します。

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六甲山は登山初心者に本当にオススメ?

登山初心者にオススメな関西の山は?という質問で、オススメされているのをよく見る六甲山。

このように、登山初心者向けにオススメされています。

六甲山は非常に魅力的な山ですが、初めて登る山として六甲山を選ぶのはちょっと待ってください。

登山しない人にも耳なじみがある山ですので、最初に登る山として選びたくなる気持ちになるのは分かりますが、

初めて登る山として六甲山はオススメできない」

とここに断言させてもらいます。

それはいったいなぜなのか、これから理由を述べていきます。

本来の六甲山は、須磨~宝塚まで連なる山々を総称して六甲山または六甲山系と言います。初心者にとって六甲山登山といえば、よく紹介される「阪急芦屋川駅~風吹岩~雨ヶ峠~六甲最高峰~有馬温泉」というルートになると思いますので、今回はそのルートについて述べていきます。

初めて登る山に六甲山をオススメできない4つの理由

山頂までの距離が遠い

六甲山登山の距離と獲得標高(登り)は以下の通りです。

この距離と標高は初めての登山ではなかなかハードルが高いです。

普段徒歩通勤をしている僕でも、平日で歩いている距離は約6kmです。

つまり、六甲山登山で歩く距離約13kmだけでも普段の生活の倍以上の距離を歩かなくてはなりません。

また、獲得標高というのはどのくらい高さを登ったかを示す数値で

約1100m登るというのは、階段の段数で5866段、階数で366階登るのといっしょです(標高3m=階段16段、階数1階で計算)

初めて登山する人の多くはあまり運動をしていないと思いますので

普段運動をしていない人が歩く距離と標高としては、なかなかしんどいということが少しは実感してもらえたでしょうか?

六甲山最高峰の標高は931mですが、登山というのはずっと登り続けるわけではありません。六甲山は一度登った後、峠まで下り、再度登り返すことで山頂に辿り着きます。よって山の標高より登る高さは高くなります。

ロックガーデンという岩場が大変

ロックガーデンの入り口

六甲山登山の前半には、ロックガーデンという岩場が待ち構えています。

ごつごつとした不安定な足場で、時々手を使ってバランスをとりながら進む必要がある場所もあります。

初めて登山をする人には、なかなかハードルが高い登山なのでは、と思います。

岩がたくさん。ここを登っていきます。

また、この岩場には日を遮る場所がほとんどなく、天気が良ければ登っている間ずっと太陽に照り付けられることとなり、汗をよくかき、体力を消耗します。

テンション高めに挑んだ初心者が、この前半部分にあるロックガーデンで疲れてしまい、休憩場所でしんどそうな顔で休んでいるのをよく見かけます。

しかも、このロックガーデンはコースの前半部分にあり、そこから山頂まで3時間以上登山が続きます。

山頂からの景色があまり良くない

六甲山で一番きれいな景色

そんなこんなでしんどい思いをして辿り着いた山頂ですが、六甲山から見る景色はあまりよくありません。

しいて言うなら、一軒茶屋から六甲山頂にアプローチする道中を振り返った景色くらいでしょうか。

それもそのはず、ここまで長い間歩いてきたことで山を越えて下って登ってきているので、現在いるのは街中や海沿いから離れた山の奥の方になります。

標高931mを登り切ったという達成感は得られますが

きれいな景色が見ることができるという登山の醍醐味の一つがあまり味わえないというのは、初めて登山する人に登山の良さを知ってもらう上でマイナスポイントかもしれません。

疲れても、山頂からの徒歩以外の下山手段がない

登山は徒歩で下山できてこそ登山であるという意見には賛成ですが、初心者にとって登山の目標地点が山頂になってしまうことはよくあります(昔の僕もそうでした)。

そんな人にとっては、山頂に着くという目的を達成した後の下山はただただ苦痛であり、登山を好きになってもらう可能性がなくなってしまうかもしれません。

そんな時に、もしロープウェイやケーブルカーなどで下山が可能であれば、楽しい思い出のままで、初めての登山を終えることができます。

今後登山する場合は徒歩で下山してほしいですが、初めての登山くらいは楽して下山してもいい、と僕は思います。

六甲山は山頂からすぐにアクセスできる下山手段がなく、30分以上歩かなければならないので、そういう面では初めて登る山としては適していません。

初めて登る山として、本当にオススメな関西の山とは?

さて、ここまで六甲山がなぜオススメできないか、つらつらと書いてきましたが、オススメできないポイントを全て克服している本当にオススメな山を紹介します。

僕がオススメする、初めて登るべき山は、、、、、、

摩耶山

です!

摩耶山も厳密には六甲山の一部なのですが、登るルートも全く違うので、六甲山最高峰登山と摩耶山登山は区別して紹介します。

摩耶山登山には、最初に紹介した六甲山登山とは違う、いろいろな良さがあります。

今回紹介するルートは「新神戸→布引の滝→稲妻坂→摩耶山頂→掬星台→青谷道下山もしくはロープウェー/ケーブルカー下山」です。

初めて登る山に摩耶山をオススメする4つの理由

六甲山より距離が短い。けど、登りごたえはある

1時間の休憩込みのコースタイム

摩耶山登山の距離と獲得標高(登り)はこちらです。

六甲山に比べて、距離は3kmほど短く獲得標高(登り)は270mほど少ないです。

小さい野山を一つ登るくらいの差です。

少しの差であるように感じる人もいるかもしれませんが、10kmを歩いて疲れた体でさらに3km歩くのはなかなか体にこたえます。

ただ摩耶山の標高800mというのは普段運動していない人にとっては少ししんどいかもしれません。

ただ登山の入門としては楽すぎず苦しすぎず、良いバランスであると思います。

ハイキングではなく、登山をしたと自慢できる山に登ってみませんか?

どんなに遅くても3時間半程度で登頂できるはずです。

岩場はないが、滝はある

布引の滝

摩耶山登山の前半には、岩場はありませんが、布引の滝という滝があります。

この滝までのルートは登山客以外の観光客も来ることができる整備された道ですので、ほとんどの人は苦労せずに辿り着くことができます。

六甲山登山の前半と比べて、優しいコースです。

滝の側はとても涼しいので、疲れも少し和らぐ効果があるのでは、と思います。

山頂広場から見える景色が最高

掬星台からの景色

頑張って辿り着いた摩耶山の山頂広場、掬星台からは、大阪から神戸市街までの広大でダイナミックな景色を見ることができます。

僕が初めて掬星台からの景色を見て、山頂まで頑張って登ってきて良かった、と思いました。

きれいな景色を見ることができるという登山の醍醐味の一つを摩耶山は思う存分に味わうことができます。

みなさんもぜひ自分の目でその景色を確認してみてください。

1000万ドルの夜景

また、昼からの景色も良いですが、夜景もオススメな景色です。

掬星台から見える夜景は日本三大夜景の一つであり、1000万ドルの夜景としてすばらしい思い出になること間違いなしです。

ロープウェイ/ケーブルカーで下山できる

山頂広場である掬星台からは、ロープウェイ/ケーブルカーで下山することができます。

非常に疲れて下山する力が残っていないとか、下山している間に日が暮れてしまいそうな時は積極的に利用しましょう。

初めて登山する人も、もし下山できなかったら、という不安が取り除かれるので、純粋に登山を楽しめるのではないでしょうか?

もちろん体力がある人はケーブルカー到着地点まで徒歩で下山することができます。

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摩耶山登山オススメルート

こちらのページで詳しく紹介されています。ぜひご参考に。

僕も再度登ることがあれば、見どころを含め紹介したいと思います。

初めて登山をする人に、登山を好きになってもらうために

今回は初めて登る山に六甲山はオススメしないという話をさせてもらいましたが、六甲山は僕自身は非常に好きな山です。去年で言えば六甲山と摩耶山の登頂数は大差ありません。

六甲山は3回、摩耶山は4回

摩耶山に登って、登山を楽しいと思ったら、ぜひ六甲山にチャレンジしてみてください。六甲山のオススメルートはまたいつか紹介したいです。

ただし、ぼくは登山を好きになってもらう人がどんどん増えてほしいと思っているので

初めて登る山として摩耶山をオススメします!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

料理好きが講じて、山ごはんも凝ったものを作りがち。
山ごはん初心者にも紹介できる簡単メニューを日々考案する毎日です。

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