こんにちは、山ご飯を日夜研究しているつくもと申します。
山ごはん初心者の方にこのような質問をされたことがありました。
「登山で使うODガス缶ってどれくらいもつの?」
確かにODガス缶はそれなりに値段がするので、どれくらいもつか気になると思います。
この質問について今までの経験から何となくの感覚で答えていましたが
せっかく山ごはんブログをやっているなら実際に検証して確かめることにしました。
今回は「どれくらいもつか?」というのを分かりやすくするために
ODガス缶1缶でお湯を何回沸かせるかという方法で確かめてみます。
検証する前に
ガス缶がどれくらいもつかは条件による
検証する前に一応確認しておきますが、ガス缶がどれくらいもつかは条件によって結果が変わります。
影響する可能性がある条件として
などがあげられます。
これらの条件によって結果が変わるというのが、最初の質問「登山で使うODガス缶ってどれくらいもつの?」 になかなか答えづらい原因です。
だいたい「どれくらいもつか」を確かめる
条件が変わるので分からない!というのも面白くない答えなので
「 登山で使うODガス缶ってどれくらいもつの? 」と質問した人が
なぜそんな質問をしたのか考えてみます。
実際この質問をする人は、だいたい「どれくらいもつか」の目安が知れたらOK!って感じだと思います。
なので、今回はこのだいたい「どれくらいもつか」を確かめるために
ODガス缶1缶で500mlのお湯を何回沸かせることができるかという方法で検証します。
最初に結論:ODガス1缶で23~33回お湯を沸かせる
最初に結論をお伝えしますが
今回の検証結果からはガス1缶で23~33回お湯を沸かせることが分かりました。
いろいろな条件に影響される結果ですが、一つの目安になると思います。
ここから、今回の検証条件、結果をくわしく説明しますので、確認してみてください!
「ODガス缶がどれくらいもつか?」を お湯を沸かす回数で検証
今回の検証条件
この条件で検証していきますが
あくまで目安ということでよろしくお願いします。
OD缶に最初に入っているガスの量:231g
お湯を沸かすことでどのくらいガスが減ったかを知るためには
最初に入っているガスの量を知る必要があります。
今回は手元にあった新品のガスカードリッジと空のガスカードリッジを計量して
OD缶に最初に入っているガスの量を調べました。
新品のガスカードリッジの重量 376g
空のガスカードリッジの重量 145g
この結果から、新品の重量から空の重量をひいて
最初に入っているガスの量は 376-145= 231g
であることが分かりました。
後に確認したメーカーのHPの情報ともほぼ一致していたので、計量が合っていることが証明されました。
水 500mlを沸騰させるのに必要なガスの量
水 500mlを沸騰させるのに必要なガスの量を調べます。
水 500mlは袋ラーメンを作るのに必要な水の量です。
snow peakのコッヘルの場合:10g
最初に調べるのは、浅型のアルミ製クッカーである snow peakのコッヘルです。
水 500mlを入れて、クッカーの底に合わせた大きさの火になるような火力で加熱しました。
沸騰したタイミングで火を止めます。
沸騰するまでの時間は、4分18秒でした。
使用前のガスカードリッジの重量376g
使用後のガスカードリッジの重量366g
使用前後の重量を比較して
snow peakのコッヘルで水 500mlを沸騰させるのに必要なガスの量は10gであることが分かりました。
ゼログラムのフライパンの場合:7g
2番目に調べたのは、 フライパン形のアルミ製クッカーであるZEROGRAM「Ramen Pan UL2」です。
Ramen Pan UL2については「山ごはん用フライパンのおすすめはZEROGRAM『Ramen Pan UL2』」で紹介しています。
コッヘルと同じく、ほぼ最大火力で加熱しました。
底が広いので、火の当たる面が大きいです。
沸騰するまでの時間は、2分52秒でした。
コッヘルより1分26秒も短い結果となりました。
使用前のガスカードリッジの重量 366g
使用後のガスカードリッジの重量 359g
使用前後の重量を比較して
ZEROGRAM「Ramen Pan UL2」 で水500mlを沸騰させるのに必要なガスの量は7gであることが分かりました。
trangiaのメスティンの場合:8g
3番目に調べたのは、弁当箱型のアルミ製クッカーのtrangiaメスティンです。
同じく、ほぼ最大火力で加熱しました。
沸騰するまでの時間は、3分48秒でした。
使用前のガスカードリッジの重量 359g
使用後のガスカードリッジの重量 351g
使用前後の重量を比較して
trangiaメスティンで水 500mlを沸騰させるのに必要なガスの量は8gであることが分かりました。
検証結果から、お湯を沸かすことができる回数を計算:23~33回
今回の検証結果からは
ガス使用量 | 沸騰するまでの時間 | |
snow peakコッヘル | 10g | 4分18秒 |
ZEROGRAMフライパン | 7g | 2分52秒 |
trangiaメスティン | 8g | 3分48秒 |
ということが分かりました。
OD缶に最初に入っているガスの量は231gですので
水 500mlを沸騰させることができる回数 | |
snow peakコッヘル | 23.1回/缶 |
ZEROGRAMフライパン | 33.0回/缶 |
trangiaメスティン | 28.9回/缶 |
という計算結果となりました。
実際使用していた時の感覚とては20~30回くらいのイメージだったので、実際の感覚と検証結果が似た結果となりました。
この検証結果はあくまで目安ですが、ODガス缶がどのくらいもつか参考になる結果だと思います!
まとめ
今回は、「登山で使うODガス缶ってどれくらいもつの?」という質問に答えるために
ODガス缶でお湯を沸かせる回数を実際に検証してみました。
今回の検証結果が、みなさんの山ごはんライフに少しでも役に立てば良いなと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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