登山初心者

登山服はポリエステルがやっぱり良い?本当に乾きやすいのか、実際に検証してみた

登山初心者

「登山服は、汗が乾きやすいポリエステル素材のものが良い」

そのように巷ではよく言われていますし、自分も『登山服に何を着たらいいか』質問された時はそのように答えてきました。

しかし、ポリエステル素材の服が本当に乾きやすいか、実際に確かめたことがなかったので、今回検証してみることにしました。

また、「綿・コットン素材は登山には適さない」とも言われますので、綿とポリエステルを比較して、検証していきます。

登山に適する服はポリエステルなどの化学繊維

なぜポリエステルなどの化学繊維を使用した服が登山に適するか、というと

速乾性に優れるから、です。

ポリエステル素材の特徴2つ目は、「速乾性がある」です。ポリエステル素材は、湿気を吸いにくいという性質があります。そのため水に濡れても水を吸い込まず、乾きやすい「速乾性」があるのが特徴です。暑い季節や運動をするときなど、汗をかきやすい場面にはポリエステル100パーセントの服がオススメです。

出典:ポリエステル素材の特徴とは?乾きやすい服のデメリットとは?

登山ではたくさん汗をかきますので、汗が早く乾くことは快適性、安全性にとって非常に重要な要素となります。

なぜ、登山服に綿・コットンは良くない?

綿・コットンは吸水性が高い特徴があります。

特徴1:吸水性・通気性に優れている

綿の大きな特徴として吸水性は欠かす事ができません。リネンのように、天然繊維の中には綿よりも優れた吸水性を持つ素材もありますが、化学繊維と比べるとはるかに優れた吸水性を持っています。

出典:綿(コットン)ってどんな生地?生地の特徴を解説

普段の生活では問題ありませんが、この吸水性の高さが登山ではデメリットとなります。

汗をかいた時に必要以上に吸水し、その汗が揮発する時の気化熱で体温が奪われます。

このような汗冷えという現象は、登山時の低体温症のリスクを高めることとなります。

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登山服(ポリエステル)と普段着(綿)を比較してみた

ポリエステルと綿の特徴が分かったところで、僕が所有している登山服(ポリエステル)と普段着(綿)を用いて、どちらが乾きやすいか実際に検証していきます。

実験条件

  • 天気:曇天(日陰干し)
  • 気温:13℃
  • 湿度:30%

実験に用いた服

半袖Tシャツ

どちらもお気に入り
  • 登山用半袖Tシャツ メーカー:Marmot  素材:ポリエステル100%
  • 普段着半袖Tシャツ メーカー:snow peak  素材:綿100%

長袖Tシャツ

  • 登山用長袖Tシャツ メーカー:mont-bell  素材:ポリエステル100%
  • 普段着長袖Tシャツ メーカー:United Athle  素材:綿(コットン)100%

実験方法

1,Tシャツを水に浸す(水を最大限に含ませる)

2,脱水にかける

脱水おいそぎコース

3,ベランダで干す

半袖Tシャツ
長袖Tシャツ

時間経過による重量変化から、乾燥率を計算し、乾きやすさの指標とします。

Tシャツの重量計測方法

容器に入れて重量を測定します。

含水量(g)、乾燥率(%)の計算

含水量は、素材がどのくらい水を含みやすいか

乾燥率は、高いほど服が乾きやすいか

が分かります。

こちらの式を参考にして、計算しました。

乾燥率(%)=(1- 一定時間の水分量/洗濯脱水後の水分量)×100

出典:「洗濯乾燥性試験」で素材ごとの乾きやすさを比較

例えば、MarmotのTシャツでは

  • 乾燥状態のTシャツの重量 156g
  • 脱水直後のTシャツの重量 200g
  • 1時間後のTシャツの重量 187g

なので

含水量(g)は 200-156=44(g)

1時間後の乾燥率(%)は {1-(187-156)/(200-156)} ×100 = 29.54(%)

となります。

干してから1時間、2時間、7時間、12時間で重量を計測し、含水量と乾燥率を計算しました。

実験結果まとめ

なかなか時間がかかる実験でしたが、検証結果です!

やっぱり綿は吸水量が高い

こちらは、それぞれの服の脱水直後の含水量です。

登山用(ポリエステル)に比べて、普段着(綿)は3倍近く含水量が多いことが分かります。

含水量が多い=吸水量が多いということなので、「綿は吸水性が高い」という事前情報と同じ結果が得られました。

普段着(綿)は7時間たっても完全に乾かない

乾燥率から、どのくらい服が乾いているか、が分かります。

乾燥率100%は、完全に乾いたことを示します。

今回の結果から、7時間経過しても普段着(綿)は完全に乾かないことが分かりました。

綿は一度濡れると、日帰り登山の一般的な行程時間(8時間)では乾き切らない、ということです。

汗をたくさんかく日だと、Tシャツが汗でびっしょりになりそうです。

登山服(ポリエステル)は3.5~4.5時間程度で乾く

登山服(ポリエステル)は、近似線から推測すると 3.5~4.5時間程度で完全に乾くことが分かりました。

普段着(綿)に比べて、4~5時間は乾く時間が早そうです。

ただ、ポリエステルでも一度濡れてしまうと短い時間で完全に乾くわけではなく、完全に乾くまでにある程度の時間が必要です。

まとめ

今回の実験結果から

  • 綿は吸水性が高く、非常に乾きにくい
  • 綿は一度濡れると、7時間は乾かない
  • ポリエステルは綿より乾きやすい
  • ポリエステルは4時間程度で乾くが、すぐに乾くわけではない

ということが分かりました。

登山服は、汗が乾きやすいポリエステル素材のものが良い」

というのは基本的に正しいということですね!

ただし、汗をかき過ぎるとポリエステルでもびしょびしょになってしまうことが考えられるので、汗をかき過ぎることが予想される日は着替えを持っていくことも大切です。

それでは、みなさん快適な登山ライフを送りましょう!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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