今回は、山ごはんに使うガス缶(OD缶、CB缶)の捨て方を紹介します。
山ごはんを作るのは楽しいですが、その後始末までちゃんとできないといけません。
正しい方法を覚えて、安全にガス缶を処理できるようになりましょう。
ガス缶の正しい捨て方を覚えよう
ガス缶は山ごはんにとって非常に重要な道具です。
ガス缶を使うことで温かい山ごはんを食べることができます。
そんなガス缶の捨て方は、間違えるので非常に危険です。
スプレー缶やカセットガスボンベなどが原因のごみ収集車の火災が多発しています。ごみ収集車の火災件数は平成10年度の24件から年々増加傾向にあり、平成28年度に発生した火災は55件にも上りました。
出典:札幌市
中身が残ったままでガス缶を捨てる間違えた方法で捨てた場合に、ゴミ収集車の火災事故が起きた事例があります。
このようなことからも、正しいガス缶の捨て方をちゃんと覚えましょう。
OD缶とCB缶も捨て方はいっしょ
ガス缶の種類には、OD缶とCB缶という2種類があります。
ただし、捨て方はいっしょなので安心してください。
OD缶
登山によく使われるガス缶といえば、最初に思いつくのがOD缶です。
OD缶は寒さに強いことが特徴です。
シングルバーナーなどの登山用バーナーで使われます。
CB缶
ガス缶として一般的にポピュラーなのは、CB缶だと思います。
登山用品店ではなく、スーパーなどでも手に入ります。
みんなで鍋をするためのカセットコンロや
チーズや魚を炙るのに使うガスバーナーでよく使います。
一般的なガス缶の捨て方
ガス缶の中身が残っていないか確認する
ガス缶をふってみて、シャカシャカ音がしないか確認します。
シャカシャカ音がする場合は、まだ中に液状のガスが残っている証拠です。
あともう少しでなくなりそうな場合は、空焚きをして火が消えるまで使います。
だいたい十数秒くらいで火が消える場合は空焚きしても問題ありません。
針をさして、穴を開ける(注意:自治体によって違います)
ぼくが住んでいる街では、ガス缶を捨てる前に穴を開けることになっています。
ガス缶の中身が空になったら、針をさして穴を開けます。
穴が開ける道具はいろいろありますが、ぼくは百均で買った道具を使っています。
裏を向けると、穴があり
この穴から針が出てきます。
この針をガス缶に押し付けることで穴を開けます。
ガス缶に穴を開ける個数は多めにしています。
なぜガス缶に穴を開けるかは自治体によって違うのか
ガス缶に穴を開けるかどうかは自治体によって違います。
この穴開けの作業は、間違った方法で行うと事故の原因となります。
そのため、事故が起きるリスクから、穴開けをせずに捨てる指示をしている自治体も多くあります。
自治体の処理方法に則って処分する
ガス缶の捨て方は、自治体によってそれぞれ違います。
例えば、大阪府大阪市だと
スプレー缶、カセットボンベ類の中身は使いきって、穴をあけずに中身の見える透明または半透明の袋に入れて、空き缶、空きびん、ペットボトル、金属製の生活用品とは別の袋に入れてお出しください。
出典:大阪市
大阪市は穴を開けずに、資源ごみとして出すようです。
ガス缶の処理方法は、ご自身のお住いの地域のホームページでよく確認しましょう。
ガスがいっぱい残っているガス缶の捨て方
ガスがたくさん残っている時は、自治体の指示に従って処理しましょう。
爆発事故の事例
未使用の除菌消臭スプレー120本を廃棄するため、噴射して空にするという処理を行っていた。このとき、店舗のドアや窓は締め切られたままで換気されていなかった。その後、湯沸かし器を点けた際に、店舗内に充満したガスに引火し、爆発が起きた。
出典:wikipedia「札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故」
中身が多く入ったままのスプレー缶を処理して、爆発事故が起きるケースが稀にあります。
中身が多く入ったガス缶を個人で処理するのは非常に危険なので、絶対にやめましょう。
まとめ
今回は、山ごはんに使うガス缶(OD缶、CB缶)の捨て方を紹介しました。
作るところから捨てるところまで、ちゃんとできてこそ楽しい山ごはんライフを送ることができます。
みなさんも今回の記事を参考にして、正しくガス缶を捨てましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント