みなさんは山で生米からご飯を炊いたことがありますか?
昨今アルファ米という便利な材料がありますが、生米から炊飯したご飯のおいしさには絶対敵わないと思う今日この頃です。
巷では、固形燃料による炊飯が紹介されていますが
ぼくは今までバーナーでしか炊飯したことがなかったので、今回固形燃料による炊飯に初チャレンジしようと思います。
噂によると、セッティングして火をつけてほっとくだけおいしいご飯が炊けるらしい!
そんなに便利だったら、炊飯しながら他の料理の作業ができるので時短になるのでは、ということでぼく自身楽しみです。
また、せっかくのチャレンジですので、シングルバーナーでの炊飯方法を紹介しつつ、二つの方法で炊きあがったご飯のどちらかがおいしいか検証していきます!
シングルバーナーによる炊飯方法
最初に、ぼくがこの2年間くらい使っているメスティンとバーナーでの炊飯方法を紹介します。
道具は、trangiaのメスティンとPRIMUS P-153のシングルバーナーです 。
まずはお米を浸水します。
今回使用するお米はこちらの無洗米です。
この無洗米は上記の特徴があり、アウトドア好きにはすごくオススメです。
この無洗米をメスティンにいれて、水を入れます。
1合だと、約200ml の水を使用します。
計量カップがなくても、メスティンの内側にある〇ポチ(リベットと言うらしい……)の半分までと覚えておくと便利です。
浸水時間の目安は30分~1時間以上
この浸水時間が炊飯を成功させる上で非常に重要です。
面倒くさがって時間を短くすると、絶対お米の芯が残ります。
おいしいご飯を食べるために、浸水時間は長めに取りましょう。
また、夏は浸水時間を最低でも30分、冬は水温が低くお米の吸水率が低いので1時間以上浸水してください。
僕は冬に30分で炊飯して、失敗したことがあります泣
今回は気温8℃の寒空で浸水作業をしてみます。
浸水終了したら、中火で加熱開始
バーナーで炊飯を開始します。最初は中火で熱します。火としてはこのくらいの大きさ。
水が沸騰して、湯気が出だすまではこの火の強さで。
湯気が出始めたら、弱火にします
うっすら湯気が出ています。
弱火の火の大きさはこのくらいです。
ただ火が弱すぎると、風が強い日は火が消えてしまうことがあるので、その日にあった火力調節にするには経験がいります。
風防を使えば、弱火でも安定しやすいので、利用してもいいかもしれません。
湯気が出なくなったら
よく耳を澄ませてください。
チリチリという音がしたら火をとめる合図です。
これは水がなくなり、炊きあがったお米自体が熱されてチリチリ鳴っています。
この際自信がない方は一回蓋を開けて確認しても良いです。
きれいに水分が飛んでいるようでしたらOKです。
タオルなどに包んで10分蒸らします。
包まずに置いておくと、冷めてしまい、ほかほかのご飯が食べれないので注意です。
蒸らし終わったら完成です!
今回も安定の炊きあがりでした。
火を止めるタイミングは、その日の気温や風の強さなどの気象条件によって変わるので、チリチリ音を聞き分けることができるかが重要になります。
今日の気温は8℃、風速は3m。
今回は中火で10分。弱火で5分。蒸らし10分という工程でした。
固形燃料による炊飯に挑戦してみた
そして、今回は固形燃料での炊飯に初挑戦しました。
今回使用するセットはこちら。Amazonで購入したポケットストーブと固形燃料です。
炊飯の仕方はYAMA HUCKさんを参考にしました。
固形燃料は最初火が強くてだんだん弱くなるので、バーナーで火加減調節する工程が自動で行われるのでは、と予想します。
さて、本当に自動炊飯ができるのか、早速やっていきましょう。
浸水時間はバーナー炊飯の時と全くいっしょの1時間行いました。
浸水作業が終わったら、固形燃料をセットして点火!
勢いよく火が燃え上がっています!
ここまでは良かったのですが、今日は風が強く火が安定していない様子です。
固形燃料がここまで小さくなっても、沸騰している様子は見られませんでした。
ふたを開けて確認してみると、中はこんな感じ。
湯気はぎりぎり上がっていますが、水も蒸発しきっておらず、炊きあがりには程遠い状態でした。
ということで2個目の固形燃料に点火し、風防という名の雑誌で火を安定させつつさらに加熱を続けます。
ようやく湯気らしきものが漏れ出てきました。
固形燃料が完全に燃え尽きたら、蒸らし作業に入ります。
10分の蒸らし作業が終わったら完成!
見る限りでは、水分も飛んで問題なさそうです。
加熱時間は24分でした!
バーナー炊飯のご飯と、固形燃料炊飯のご飯を比較してみる
今回はせっかくバーナーと固形燃料の両方の炊飯をしてみたので、どっちがおいしいか確認してみます。
そのまま白米をいただくのもいいですが、今回はふりかけの王道「のりたま」でいただきます。
まずは、いつものバーナー炊飯から
安定のおいしさ!
今回は家で食べましたが、これを山で食べるとこの数倍おいしくなります。
そして、のりたまもおいしい!これぞ家庭の味!笑
次に、固形燃料炊飯
一口食べて分かったのですが、ご飯に少し粘り気がありベチャベチャしています。
見た目では分かりませんでしたが、ご飯の水分がバーナーと比較してもあまり飛んでいないようです。
メスティンの底のほうのご飯も水分を多く含んでいるようでした。
全然食べられないことはないですが、バーナー炊飯と比べると少し劣る結果となりました。
炊きあがりの写真も見てもらっても分かる通り、バーナー炊飯のご飯は一粒一粒が粒立っていますが、固形燃料炊飯のご飯は粒が寝ちゃってしまっています。
この違いで、ごはん一粒一粒のおいしさが感じられるか決まるのではないでしょうか。
今回の失敗の原因は分かっているのですが、完全に火力不足です。
8℃という寒さと風速3mの風は、思った以上に炊飯の障害になるようです。
今回の気象条件による結果ですので、固形燃料の炊飯が絶対うまくいかないわけではないことはご了承ください。
追記:再チャレンジしました!
まとめ
今回の比較では、固形燃料よりバーナーによる炊飯がおいしくご飯が炊けることが分かりました。
ただ固形燃料の場合でも、もっと暖かい日で炊飯するとか、吹き付ける風を上手に防ぐとか、良い気象条件や創意工夫によってはおいしくご飯が炊けると思います。
固形燃料による自動炊飯は非常に魅力的ですので、もしうまくいけばまた報告します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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