固形燃料にはいろいろ種類がありますが
アウトドア固形燃料の中で有名な「エスビット固形燃料」と
ダイソーで購入でき、入手しやすい「ニチネン固形燃料」の
2種類の固形燃料を入手したので、今回比較していきます!
エスビット固形燃料
エスビット固形燃料はドイツのメーカーEsbit社が製造している商品で
Esbit(エスビット)という言葉自体に
“Erich Schumms Brennstoff in Tablettenform” (錠剤の形をした、エーリヒ・シュムの燃料)の頭文字で、(中略)角型に成形した固形燃料である。
出典:wikipedia
燃料の意味があります。
特徴として
というような点があげられ
インターネットで調べて見つけることができる
アウトドア用固形燃料として最も有名な製品のひとつです。
サイズは4種類のラインナップがあり
少量のお湯を沸かす用なら4~5g
山ご飯の調理用として14g以上が必要といったイメージです。
今回入手したのは14gのエスビット固形燃料です。
ニチネン固形燃料(ダイソーで購入)
エスビットの固形燃料は入手のハードルが高いということで
比較用に、ダイソーで買える固形燃料を入手しました。
メーカーを確認したところ
固形燃料を製造している日本のメーカーとして有名な「ニチネン」でした。
特徴として
というような点があげられ
固形燃料と言われたら一番最初に思い浮かぶ、なじみがある製品のひとつです。
サイズは5g単位区切りでさまざまな種類があり
メーカー目安の燃焼時間から想定すると
山ご飯調理用では20g以上のサイズがおすすめです。
今回入手したのは25gの固形燃料です。
エスビットとニチネンを比較してみた
今回入手した製品(エスビット固形燃料とニチネン固形燃料)を
といった内容で比較していきます。
性能比較表
エスビットの固形燃料とニチネンの固形燃料の性能比較表です。
忙しい人はこちらを見てみてください。
詳細はこの後紹介していきます。
重さ(その他必要な道具含む)
固形燃料の重さは
それぞれエスビットは14g、ニチネンは25gなのですが
必要な道具が一部異なります。
また、今回紹介する道具以外に
似た形で軽い道具があるかもしれませんので、参考程度にみてください。
エスビット固形燃料に必要な道具
固形燃料を使用するうえで
といった3つの道具が必要です。
エスビットに合った製品としては
などがあります。
特に、Esbitチタニウムストーブは14gの固形燃料がぴったりはまる大きさで
本体の重さも15gで非常に軽いことから
荷物を軽くしたい人にはとても便利な製品です。
ニチネン固形燃料に必要な道具
ニチネン固形燃料に合った製品としては
などがあります。
ポケットストーブはニチネンの固形燃料を置くには十分な大きさがあり
値段が安いのも魅力的な製品です。
ちなみに、ニチネン固形燃料をチタニウムストーブに置くと
はみ出てしまうので、残念ながら使用することができません。
重さの合計
今回紹介した道具を含めたそれぞれの合計は
でした。
エスビットは燃料自体も軽いですが、いっしょに使用する道具も軽いので
といえます。
コンパクトさ
trangiaメスティンに入れて、コンパクトさを比較してみました。
固形燃料はクッカーに入れて持ち運ぶことが多いので
メスティンに入れた時の様子は一つの指標になると思います。
ただし、固形燃料のサイズ、五徳のサイズがエスビットの方が小さいので
余りの空間はエスビットの方が広く、順位をつけるとすれば
エスビットが優れているという結果でした。
燃焼の様子
2つの固形燃料の燃焼の様子を写真で紹介します。
エスビットの固形燃料は
ニチネンの固形燃料は
という結果でした。
220mlの水が沸騰する時間
メスティンに入った水220mlを沸騰させるまでの時間を計測しました。
※水220mlは、お米1合やパスタ1食分に必要な水の量
今回計測した結果ではニチネンの方が41秒早く沸騰するという結果でした。
最初から火の勢いが強いことが良い結果につながったのだと思います。
とはいっても、エスビットもそこまで時間差がなく沸騰したので
じゅうぶん便利だといえます。
ちなみに、500mlの水を沸騰させた場合は、どちらも泡が立つまで沸騰しませんでした。
燃焼時間
固形燃料に着火して火が消えるまでの時間(燃焼時間)を計測しました。
計測した結果、エスビットの方が6分45秒長いということが分かりました。
重量もエスビットの方が11g軽いことから
といえます。
臭い
エスビットは特徴的な臭いがする
エスビット固形燃料は、何と言って表現したらいいか特徴的なにおいがします。
- 魚の塩焼きみたいな匂いがする
- 燃料としては申し分ないが、めっちゃ臭い
といったコメントもあり、気になる人はかなり気になるようです。
僕としては、気になってにおえば確かに臭いはするが
気分が悪くなるほどではないかなという感想でした。
ただし、換気の悪い避難小屋で使用する場合は注意が必要でしょう。
ニチネンはかすかにアルコール臭がする
ニチネンの固形燃料の主成分はメタノールですが
その全てが燃焼するわけではなく、一部は揮発していきます。
写真のように、一部のメタノールが揮発して、ビニールのふたを押し上げています。
その一部のメタノールからするアルコール臭が保存時、燃焼時には少しします。
人体に影響のないくらいの量ですが、換気を心がけましょう。
燃えカスやすすの状態
燃えカス
燃えカスはエスビットの方が少ない印象です。
さっとふきとればなくなる量です。
ニチネンの燃えカスは黒いロウのかたまりのような感じでした。
そのかたまりも少し力をかければ
ポロっととれてくれるので、掃除はめんどくさくありません。
すす
すすについて
ニチネン固形燃料はまったくついていませんでした。
エスビット固形燃料は
火が当たった部分を中心に黒くすすがついている状態でした。
登山で使用した後に少しふき取る必要があります。
家に帰ってスポンジ等できれいに洗えば
元の状態にもどる汚れでしたが
汚れたまま持って帰るのが気になる人には向かないかもしれません。
保存期間
メーカーには、目安の期間等記述されていなかったので
3ヶ月保管した後の燃焼時間がどう変わるか計測する予定です。
エスビットで炊飯
エスビット固形燃料で、メスティン炊飯できるのか気になる人もいると思います!
今回実際チャレンジした結果は別の記事でまとめているので
気になる人は確認してみてください。
まとめ
今回は2種類の固形燃料(エスビット、ニチネン)の性能を
いろいろな項目で比較しましたが、参考になりましたでしょうか?
今回の比較結果をふまえて
あなたに合った加熱道具を選べることを願っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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